なかよし内科クリニック 医療機関トップインタビュー


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「健診受診率を上げて健康に」

◆なかよし内科クリニック 仲吉 朝史 院長

-クリニックのご紹介を。
 2014年11月に那覇市真嘉比で開業し、1年半たちました。専門である消化器を中心に、生活習慣病にも対応しています。地域のかかりつけ医として信頼していただける病院を目指しています。

-県民の健康課題について。
 全国一の肥満率の高さ、お酒の飲みすぎ、生活習慣病の多さが大きな課題です。特に肝臓に関しては、県外ならB型肝炎、C型肝炎といったウイルス性のものが多いのですが、県内は脂肪肝がメーンです。症状はほとんどなく、健診を受けて判明するケースが多いです。特定健診やがん検診の受診率が低いのも問題です。大腸がんは男女の死亡原因の上位ですが、がん検診の受診率は2割程度と低いです。

那覇市真嘉比に2014年に開業し、地域に根差すなかよし内科クリニック

-どのように指導や治療をするのですか。
 脂肪肝の場合、お酒を2合飲んでいたのを1合に減らすとか、休肝日を増やすとか、できることからやるようにしています。毎回採血し数値の変化を見せて、次の目標を立てます。患者さまも数値が目に見えて改善すると頑張れるし、モチベーションも上がります。また、胃がんの原因となるピロリ菌の診断も行っています。ピロリ菌がいる場合は治療してがんのリスクを下げます。親から子に感染するので家族にも声を掛けてもらうようにしています。次世代に残さないようにすることが大切です。

明るい待合室。前方のモニターで医療に関する情報を提供する

-地域とのつながりは。
 真嘉比地域の催しにできるだけ顔を出すようにして、公民館で高齢者が集まる機会にお話しさせてもらったりしています。地域の方が入りやすい雰囲気づくりを心がけています。

-健康長寿復活への提言と今後の抱負を。
 来院した方には健診を受けるよう声をかけるようにしています。40~50代の働き盛りの受診率が低く、その年代の死亡率も高くなっています。健診を受けることで早期発見、早めの治療が可能です。当院では乳がん、子宮がん以外のがん検診と特定健診は実施しています。胃カメラ以外は予約なしで受けられますので、定期健診をぜひ受けてほしいと思います。

 沖縄県は特定健診やがん検診で異常を指摘されても精密検査を受けない方も多いので、異常を指摘された場合には必ず受診してください。地域のクリニックがそれぞれの専門分野を生かしてネットワークをつくり、一人の患者さまを地域全体でみる形になればいいと思います。

ご予約、お問い合わせ
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※内視鏡検査ご希望の方は、お電話にてご予約承ります。

住所
〒902-0068 
沖縄県那覇市真嘉比2丁目29番28号
診療時間

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平日午後 14:00~18:00
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