「親しみやすさ」強み 子の居場所、支援学生ら討議


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子どもの居場所学生ボランティアセンターキックオフシンポジウムで学生の役割について議論する登壇者=3日、琉球大学

 「子どもの居場所学生ボランティアセンターキックオフシンポジウム」が3日、西原町の琉球大学であった。子どもの貧困対策に関連する子ども食堂や学習支援教室に学生を派遣している「大学コンソーシアム沖縄」が主催。約100人の関係者が集まった。パネル討議では「学生の強み」をテーマに大学生らが登壇した。「親しみやすい存在で進学を考える際の理想像」「支援者と友だちのような関係性」などの意見が上がった。琉大4年の玉城智大さんは「子どもが困ったことを伝え、助けを求められるような関係性を大切にしている」と話した。

 同沖縄は大学、短大、高専など県内11高等教育機関でつくる。討議では他に、ボランティアとして活動している沖国大2年の上原佳奈さん、名桜大3年の大岩加奈さん、沖大2年の宮里沙樹さんが登壇。運営側の立場から浦添市立森の子児童センター館長の大城喜江子さんが発言した。

 絵画や手芸を教えている上原さんは「自由度の高い活動ができることが学生の良さ」と実感を込めた。

 居場所づくりで先駆的な取り組みをしてきた幸重社会福祉事務所代表の幸重忠孝さんが講演した。