【アメリカ】ドレスで「帯」文化発信 北中城出身デザイナー 押元さんが新作発表


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二つの賞を受賞した押元末子さん(中央)。プロデューサーとして活躍するレオナルド・シンプソンさん(左)と彼の娘でプロデューサーのブリタニー・シンプソンさん。彼女も「Sueko」の新作着物ドレスを着用=カリフォルニア州サンディエゴ

 ハリウッドのエンターテイメント業界で衣装デザイナーとして活躍している押元末子さん(54)(旧姓・上間、北中城村出身)は8月13日、自身がデザインを手掛けるドレスブランド「Sueko」の来年向け新作発表ファッションショーを開催した。

 今回のショーは発達障がい者の教育支援団体「聖マドリーンソフィーセンター」が開催するチャリティーイベントとコラボする形で行われた。会場のヒルトンホテルベイフロント(サンディエゴ)には、約800人のゲストが詰め掛けた。

 押元さんは今年のコレクションについて、日本の伝統技術の一つ「織り」の素晴らしさを世界に伝えたいという思いから「Obi」(帯)をテーマにし「ドレスはシンプルながら、斬新なデザインにした」と語った。

衣装デザイナー押元末子さんブランド「Sueko」の新作発表のファッションショー(2着とも)

 また、既にニューヨークの写真家から作品を使って撮影をしたいとの依頼があり、ショーが終わった後に作品をニューヨークに送る予定だ。実際に帯を結んでいるかのようなデザインで、ドレスやスーツに合わせると一段上のおしゃれを演出する。着付け師としての高い帯結び技術があるからこそできる、押元さんならではのデザインだ。

 ファッションショー開催にあたり押元さんは二つの賞を受賞した。一つはトップデザイナーとしての表現による慈善活動での特別功労賞、そしてもう一つはハリウッド衣装デザイナーとしての名誉賞だ。

 受賞した二つのうち特別功労賞は、今回コラボした障がい者支援団体から送られたもの。そして、名誉賞はプロデューサーでありセレブのレオナルドさんが主宰するファッションフォーワード(最先端の流行という意味)という団体から贈られた。
(当銘貞夫通信員)