子ども審査員熱く 国際映画祭閉幕 最優秀 「いっしょの目線で」


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 子どもたちがスタッフや審査員を務める「第3回こども国際映画祭in沖縄(KIFFO、キフォー)」(同実行委員会主催)が27日、那覇市の若狭公民館で2日間の日程を終え閉幕した。今年は差別や偏見などを考える映画3本を中心に上映し「いっしょの目線で」(エフィ・ゴールドブルナー、ヨアヒム・ドルホフ監督)がグランプリに選ばれた。

映画を通して想像力を育んだKIFFOのスタッフ、観客ら=27日、那覇市の若狭公民館

 「いっしょの目線で」を推した副審査委員長の岡留蓮太郎君(城西小5年)は「健常者も障がい者も接し合えば分かり合えると感じた」と映画の感想を語った。

 「あぜみちジャンピンッ!」(西川文恵監督)を推した審査委員長の平良結(ゆい)さん(松島中3年)は「副審査委員長との熱いバトルがあった。とことん話し合い、一つに絞った経験を次に生かしたい」と話した。

 ディレクターの宮平貴子さんは「KIFFOの10年後を考えるワークショップで『KIFFOのおかげで戦争がなくなっている』と答えた子がいた。アートは人の心をつなげる」と強調し「子どもは不完全で自由で人間そのものだ。この映画祭は人間の映画祭だと気付いた」と話した。