市民の笑顔で福島支援 17年版暦が完成 宮古島


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カレンダーの完成を報告する「うむい宮古島」の下地昌伸さん(右)と前里芳人さん=1日、宮古島市平良

 【宮古島】東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受け、毎年夏に福島県の家族を宮古島に招待する保養ツアーの原資となる「笑顔カレンダー 宮古島」の2017年版が、このほど完成した。1年365日全てに市民の笑顔や被災地に対する思いが刻まれている。制作した市民グループ「うむい宮古島」のメンバーは「保養ツアーは毎年、福島の子どもたちが楽しみにしている。カレンダーが一番の原資となる。購入して協力いただければ」と話している。1日から販売を開始した。

福島では原発事故で飛散した放射能の影響で子どもを野外で遊ばせることを懸念する親もいる。カレンダーの収益や寄付を基に、今年で4回目となる保養ツアーが7月26日から6泊7日の日程で行われた。11家族38人が訪れ海水浴などを楽しんだ。

下地昌伸理事は「最近は福島を支援する声が徐々に少なくなっている。この取り組みを少なくとも10年は続けたい」と話した。

17年版カレンダーは500円(税込み)。市内の各書店と県内の「BOOKsきょうはん」などで購入できる。インターネットサイトのURLはhttps://umui.stores.jp/。問い合わせは事務局(電話)0980(79)7071。