もろみ酢サイダー「琉球泡水」 「紅芋」「黒糖」味を発売


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沖縄ご当地サイダー「琉球泡水」を発売した久米島の久米仙の兼城靖部長(左)と木村飲料の星野勇介取締役=3日、琉球新報社

 久米島の久米仙(久米島町、島袋正也社長)と木村飲料(静岡県、木村英文社長)は3日までに、共同企画した沖縄ご当地サイダー「琉球泡水」を発売した。久米島の久米仙が製造する「球美のもろみ酢」を使った新商品で、華やかなイモの香りが立つ「紅芋風味」と、味わい深い甘さの「黒糖風味」の2種類を製品化した。

 炭酸の泡や、泡盛の副産物であるもろみ酢を使用しているイメージから「泡水」と名付けた。ラベルのデザインに波やウミガメ、太陽のイラストを取り入れ、沖縄らしさを採用した。

 木村飲料は「カレーラムネ」や「たくあんコーラ」などの個性的な商品開発が話題を呼び、全国各地の地場産品を原料にしたご当地飲料も手掛けている。3日、琉球新報社を訪れた星野勇介取締役営業本部長は「沖縄は観光市場がしっかりした地域だが、ユニークな土産物の素材が少ない。健康飲料として県民に定着するもろみ酢を、観光客に広げていくお手伝いになるといい」と話した。

 瓶詰め230ミリリットルで、価格は250円。県内の土産品店などのほか、木村飲料の海外販路を通じて台湾への出荷も予定している。