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オスプレイ墜落機 救助訓練など想定か リムピース編集長、確認表を分析

オスプレイチェックリスト(確認書)。飛行事前打ち合わせ(ブリーフィング)の「任務(ミッション)情報」の項の隣に手書きで「LAT(低空飛行)」や「CAL(限定地への着陸)」の訓練名が読める

 昨年12月に名護市安部に墜落した米海兵隊のMV22オスプレイについて、低空飛行した上で限定された場所への着陸や兵員救助の夜間訓練が想定されていたとみられることが、16日までに分かった。米軍北部訓練場内のヘリパッドや米軍伊江島補助飛行場などを舞台に訓練が計画されていた可能性が高い。在日米軍の動向を監視する市民団体リムピースの頼和太郎氏が、オスプレイのマニュアルなどの資料から分析した。

 12日に沖縄大学であった講演会「オスプレイ墜落事故を考える」(沖縄の「基地と行政」を考える大学人・研究者の会主催)で頼氏が明らかにした。

 昨年12月の事故機から流出したとみられる「オスプレイマニュアル(チェックリスト=確認表)」のブリーフィング(事前打ち合わせ)のメモ書きを基に説明した。

 確認表はさまざまな訓練ごとにチェックすべき項目が並べられている。その項目の隣に具体的な訓練名がメモとして手書きで記載されている。これについて頼氏は、通常の飛行前のブリーフィングの手順として「マニュアル(確認書)には書いていないことで、司令官などが事前ブリーフィングで指示した内容を『今回の任務はこうだ』とメモしたものだろう」と分析した。

 確認表の「ミッション(任務)情報」の最初の項目「aプライマリー(主目的)」の隣には、手書きで「LAT(低空飛行)/CAL(限定地への着陸)」などと略語で記入している。さらに次の「bセカンダリー(2番目)」の項では「TRAP(航空機や人員の戦術的救助)」と記し、兵員などの救助訓練もその他の目的だったことを記している。略語は海兵隊の別のマニュアルでリスト化されたもので照合できる。

 名護市安部に墜落した12月13日は、別のオスプレイが米軍伊江島補助飛行場に駐機していたことが分かっている。さらに、これまでもオスプレイの訓練は、北部訓練場のヘリパッドを夜間に使って実施している実例がある。頼氏は、伊江島や北部訓練場のヘリパッドが「限定地への着陸」や「兵員救出」の場所と位置付けているとみている。