「キングス、CSに連れてって」 劇的な延長逆転劇 大歓声とどろく大阪戦


この記事を書いた人 平良 正
琉球ゴールデンキングスが得点を決め、喜ぶ観客=6日、沖縄市体育館

 最大20点差から試合終了間際に同点に追い付いた琉球ゴールデンキングスが、ホームで劇的な延長逆転勝利を飾った。点差がついて大阪が終了間際に攻撃を諦め、勝利が決まった瞬間、詰め掛けた3588人のブースターは両手を掲げ、大歓声をとどろかせた。

 Bリーグチャンピオンシップ(CS)出場権獲得のため、絶対に負けられなかった大阪戦。bjリーグ時代からの宿敵相手のホーム戦に試合開始前から多くの観客が集まり、体育館の入り口に長蛇の列ができた。

 序盤から劣勢となったが観客は声援を送り続け、攻守でキングスを支えた。32-38で前半を折り返すと、キングス発足当初からのファンの大城義揮さん(49)=名護市=は「これまでのホームゲームで一番盛り上がっている。まだ逆転できる」と諦めなかった。

 後半も大阪の流れは止まらず最大20点差がついた。第4クオーター(Q)から巻き返し、レイショーン・テリーが試合終了間際に同点ゴールを決めると、この日最大の盛り上がりを見せた。声をからして応援していた古謝さつきさん(48)=うるま市=は「CSに連れて行って」と祈った。

 延長で逆転し、逃げ切ったキングス選手のサイン入りボールを持って応援した上里颯慎君(12)=宮古島市=は「諦めないで勝てたのがすごかった」と目を輝かせた。親泊さゆりさん(40)=読谷村=は「7日もホームなので皆の応援で選手を後押しする」と意気込んだ。