砕石押し固める 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
K9護岸建設現場の浜に敷き詰めた砕石をショベルカーを使って押し固める作業員=17日午前9時ごろ、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設工事で17日午前、沖縄防衛局は米軍キャンプ・シュワブの沿岸を埋め立てる「K9護岸」工事現場で、砂浜に敷き詰めた採石を重機を使って押し固める作業を継続した。また積み上げた採石の高さを測るなどの調査も実施した。長島付近のスパッド台船では大浦湾海底の掘削(ボーリング)調査を行う様子も確認された。市民は抗議船2隻、カヌー10艇で抗議した。
 一方、シュワブゲート前では、建設に反対する市民約120人が雨の中座り込んだ。県内外から訪れた市民は「沖縄に200年も耐用できる基地は要らない」などと訴えた。ギターやトランペットの演奏に合わせ「沖縄 今こそ立ち上がろう」や「沖縄を返せ」をリズムに合わせて踊ったり、手をたたいたりして新基地阻止の思いを込め、力強く歌い上げた。午後0時半現在、基地内への工事資材搬入はない。【琉球新報電子版】