【ロサンゼルス】県人会の琉舞に拍手 総領事晩餐会で披露


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「踊りクワデーサー」を披露する(右から)安次富信子さん、島美恵子さん、キング孝子さん=2日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのミュージック・センター

 在ロサンゼルス日本総領事館(千葉明総領事)は2日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのミュージックセンターで、「日本へ捧げる」と題したガラ・ディナー(特別晩餐会(ばんさんかい))を開いた。ロサンゼルス交響楽団からの依頼を受けたもので、同楽団の活動を支援するのが目的。コスタリカ、ドイツ、モロッコ、ミャンマー、フィリピン、タイ、ザンビア、アラブ首長国連邦の8カ国の総領事をゲストに迎えたほか、1席300ドルと高額なチケットにもかかわらず300人以上が出席して会場はにぎわった。出席者数はこれまでの最高だったとみられる。

 当日の司会はABCアナウンサーのデービッド・オノさんが務め、日本で活躍する米国人尺八奏者のジョン・ネプチューン海山さん、アジア系米国人でジャズピアニストのデービッド・ベンワーさんらが出演。そのほか北米沖縄県人会芸能部から玉城流冠千会与那嶺恵子琉舞道場門下生の島美恵子さん、安次富信子さん、キング孝子さんの3人が「踊りクワデーサー」、山内亜希子さんが「鳩間節」を披露し、優雅にそして軽快なテンポで舞う琉舞に観客から盛大な拍手が送られていた。

「鳩間節」を軽快なテンポで踊る山内亜希子さん=2日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのミュージック・センター

 千葉総領事はロサンゼルス交響楽団国際コミッティーが2017年のガラ・ディナーに日本を選んだことを「高名な出来事」と称賛。南カリフォルニアには多くの日系人が住み、全米1、2位を数える多くの日系企業が立地していることから、日本と南カリフォルニアの関係強化に多大な影響を及ぼしていると指摘。その上で、「ロサンゼルス交響楽団を支援することで日本コミュニティーの貢献をアピールする絶好の機会だ」とし、「晩餐会に出席する政財界関係者との交流を深める機会となる」と語った。(当銘貞夫通信員)