教育

NIEセミナー詳報 子の共感、想像力引き出す 「沖縄戦りゅうPON」活用案紹介

 県NIE推進協議会(山内彰会長)が17日に那覇市の琉球新報社で開催した第18回おきなわNIEセミナーでは、参加した教諭から「りゅうPON!特別版・沖縄戦を学ぶ」の実践活用案が示された。3点の案を紹介する。


りゅうPON!特別版の活用案を発表する高校の教師ら=17日、那覇市天久の琉球新報社

■小学4・6年、総合

 導入で6月23日、10月10日は何の日か、問い掛ける。10・10空襲の状況が分かる特別版の漫画部分から読み進め、空襲から地上戦になっていく沖縄戦の流れを知る。沖縄戦の全体図と自分の住む地域の関連(浦添市が激戦区だったことなど)を学ぶ。学校近隣の慰霊碑、戦跡が学べる場所で総合学習に展開。まとめはグループや全体交流を通して課題を共有する。

■小学3~6年、道徳

 「生命が祖先から自分、子孫へ受けつがれていることを深く理解する」を目当てに進める。1面の漫画から、戦争体験者・野原清子さんの足跡をたどる。見開きページ1~3の漫画から、1壕に入れなかった家族の気持ち。2けがをした兄を置き去りにした母の気持ち。3野原さんはなぜ、捨てられた新聞を今も大切にしているか-を問い掛ける。それぞれの漫画から物語を予想して書かせてみる。

■高校1~3年、地歴・公民

 4・28、5・15、6・23、8・15、9・7の日付をクイズで出題し、年表から探す。自分の住む場所の戦闘が終わった時期、沖縄戦の特徴を見開き紙面から押さえる。総力戦、学徒隊について学び「なぜ逃げられなかったのか。教育の怖さ」につなげる。森友学園問題が大きな関心を呼んだこと「共謀罪」など、時事問題とからめる。戦争体験談から共感できる点、理解できない点を挙げる。

 まとめは、ユネスコ憲章前文「平和のとりで」、島袋淑子ひめゆり平和祈念資料館館長の「戦争は人災」をキーワードに、グループで意見を発表し合う。時事問題と関連させ、主権者教育につなげる形で平和教育に取り組む。




りゅうPON!特別版
琉球新報ホームページで紙面やワークシート解答のデータ
証言者の動画、実践例などを配信している。