【台風10号】予測より発達せず雲もまばら 隙間から太陽の姿も


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風雨が一時的に弱まり、雲が薄くなっている部分から太陽が顔を出した=21日午前7時23分ごろ、宜野湾市(ジャン松元撮影)

 台風10号は21日午前8時現在、名護市の東約30キロにあり、1時間におよそ25キロの速さで北北西に進んでいる。中心気圧は985ヘクトパスカルで最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。沖縄本島地方には暴風域がない状態で接近したが、沖縄本島から遠ざかった後、東シナ海上で発達し暴風域ができる見通し。沖縄本島北部地方の暴風警報は解除されていないが、中南部地方はすでに解除されており、台風は今後、少しずつ沖縄地方から離れていく。

 台風10号は沖縄本島地方を直撃する進路をたどったが、発達しなかったため、沖縄本島地方通過時には暴風域はまとわなかった。沖縄気象台によると、暴風が吹く予測はあったため、暴風警報は発表したという。

 沖縄気象台によると、台風10号は予測より発達しなかったため、台風の目もできず雲もまばらで隙間も多いところもあった、21日午前7時ごろには宜野湾市内で雲の間から太陽の姿も確認できた。

 気象台は引き続き、本島の北部地方では暴風への警戒、中南部地方や久米島では強風への注意を呼び掛けている。【琉球新報電子版】