「県民の気持ちが試されている」 辺野古ゲート前集中行動最終日


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プラカードの主張に思いを込め、座り込む市民ら=18日午前8時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対するオール沖縄会議現地闘争部主催の集中抗議は18日、最終日を迎えた。辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には、朝から市民ら約120人が集まった。市民らはプラカードを手にゲート前に座り込み、「新基地建設を止めるまで、団結して頑張ろう」と声を上げた。

 沖縄防衛局が当初通知していた土砂投入日の17日、土砂投入はなかった。18日午前10時半現在、土砂投入、海上作業ともに確認されていない。

 「違法工事中止せよ!」「子供達の未来に基地はいらない」「CLOSE ALL BASES」―。市民らはそんなプラカードを掲げ、18日午前8時半ごろからゲート前に座り込んだ。

 18日午前10時半現在、新基地建設に向けた資材搬入は確認されていない。沖縄平和運動センターの山城博治議長がマイクを握り、「(搬入が)止まっているのは私たちの力。行動の成果だ」と強調した。

 参加者からは「(9月30日投開票の)知事選の候補者が誰になっても建白書の理念を引き継ぎ、心一つに勝利しよう」との訴えがあった。糸満市から参加した男性(72)は「政府は県民の反発を恐れ、知事選後まで土砂投入ができないのだろう。県民の気持ちが試されている。政府の言いなりになるわけにはいかない」と力を込めた。【琉球新報電子版】