玉城知事「結果尊重する」 週内にも首相と会談へ


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県民投票の結果を受け、記者団の取材に応える玉城デニー知事=25日未明、沖縄県庁

 辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票の結果が固まったことを受け、玉城デニー知事は25日午前0時過ぎ、県庁で記者会見し、「投票結果を尊重するとともに、速やかに首相と米国大統領に通知する。できるだけ早い時期に上京して結果を伝えたい」と述べ、週内にも安倍晋三首相と面会して結果を通知する意向を示した。安倍首相も、玉城知事が希望すれば週内にも会談に応じる方向で調整に入った。

 玉城知事は会見で、「政府は投票結果を受けて工事を中止し、米軍普天間飛行場の閉鎖、返還に向けた対話での解決の努力を取ってもらいたい」と語り、対話に応じるよう求めた。

 多くの反対の民意が示されたことについて玉城知事は、「普天間飛行場の辺野古移設反対という民意は過去2回の知事選などでも示されてきたが、辺野古埋め立てに絞った県民の民意が明確に示されたのは初めてだ」と指摘し、「極めて重要な意義がある」と強調した。

 さらに、「私は知事就任以来、これまでも辺野古に新基地は造らせないことと、普天間飛行場の県外、国外移設に全力を尽くしてきた」と振り返った上で、「県民投票の結果を受け、辺野古新基地建設の阻止に全身全霊をささげていくことを誓う」と意気込みを語った。また、「知事選の得票数を超えた意思が示され、結果は重い意味があると受け止めている」と述べた。