第57回海軍戦没者慰霊祭(一般社団法人沖縄海友会主催)が27日、豊見城市の海軍壕公園であった。遺族や会員、自衛隊関係者ら約80人が参列し、平和を祈願した。
慰霊祭で國吉信雄会長は、海軍沖縄方面根拠地隊司令官の大田実少将が残した「沖縄県民斯ク戦ヘリ」の電文に触れ「まさに歴史の証言。戦争の悲惨さを切実と訴えておられ、恒久平和への祈りと誓いを新たにするものであります」と述べた。
その後、関係者が慰霊塔の前で献花。遺族代表は大田少将の三男落合畯(たおさ)さん(79)が務めた。ニュージーランドから参列した大田少将の四女オーモンドソン・大田昭子さん(88)は「父も喜んでいると思う。これからも平和を守り続けていかなければならない」と話した。