「遺産の一部を抗議活動へ」東京都の男性、亡き妻の思いを短歌と共に 沖縄・辺野古のゲート前


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設が進む名護市辺野古の海上で13日、沖縄防衛局は土砂をいったん陸揚げし重機を使って海へ投入する作業を続けた。米軍キャンプ・シュワブのゲート前では工事に反対する人たちが抗議集会を開き、東京都の甲野真貴子さん(故人)の短歌を記した看板が掲げられた。

 甲野さんの夫が5月に辺野古を訪れ、遺産の一部を抗議活動のカンパに寄付し、短歌を届けた。甲野さんがつづった「香を放つ 月桃の葉よ 茂りゆき 辺野古をおほふ、邪払へ」という歌を、辺野古区在住の金城武政さんが看板に刻んだ。金城さんは「寄り添ってくれた思いを倍にして返さないといけないという気持ちで、本人の筆致を生かして作った」と語った。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長によると、甲野さんは東村高江のヘリコプター発着帯に抗議する活動にも寄付した。