経済

振動で「古酒」の味わい 熟成装置が実用新案登録

泡盛熟成装置の実用新案登録を喜ぶ(左から)仲宗根隆明さん、久場兼征さん、又吉義昭さん=20日、名護市我部祖河の古我知焼窯

 【名護】名護市の久場兼征さん(71)=社会福祉法人相談役=と又吉義昭さん(66)=県労働基準協会講師=がこのほど、泡盛を詰めた甕(かめ)を載せる台が自動で振動する「泡盛熟成装置」を作り、実用新案登録された。

振動を加えることで泡盛の熟成を進め、古酒に似た味わいを短期間で仕上げる。
 若い酒もまろやかになるのが売りで、久場さんは「家庭でも手軽にできる。商売でなく家での古酒造りに活用してもらいたい」と話している。
 10月17日付で特許庁長官から登録証が交付された。装置は縦横数十センチの台上に甕を起き、台の下にモーターを設置。台と土台の間にはバネがついている。モーターは1分間に1800回転の設定だが、見た目には揺れるのが分からないほどの細かい振動。タイマーもあり、自動で振動と停止を繰り返す。
 久場さんの友人で溶接を専門にする又吉さんが製作。甕は古我知焼窯元の仲宗根隆明さん(66)が作ったものを活用した。熟成装置で1年間保存した泡盛を公的機関に検査依頼すると、原酒に比べナトリウムやマグネシウム量が増加していた。味も5年以上の古酒に近いものができたという。
 久場さんは「琉球王朝時代、那覇から運ばれた泡盛が中国に着くころにはまろやかになる話にヒントを得た。人工的に再現できた」と話し、実用新案登録を喜んだ。
 関心のある人には装置の製作を紹介する。問い合わせは久場さん(電話)090(3011)4246。

英文へ→Awamori maturation device registered