琉球新報社 安達祐実であるという覚悟
芸能生活３０周年を迎えた安達祐実の写真集。「具が大きい」つってたあの子が、「レックス～！」って叫んでたあの子が、「同情するなら……」（以下略）、今年３２歳ですって！
元夫・スピードワゴン井戸田との同居を解消だとか、原因は新恋人の存在だとか、その恋人は写真集を撮影したカメラマンだとか、交際当初、カメラマンは妻帯者だったとか……。今回の写真集出版で、言われ放題に言われている安達祐実。ま、話題づくりかもしんないけど。その話題に見事踊らされて、購入した者がここにいるから、成功なのかもしれません。
タイトル通り、安達祐実の私生活、素顔をおさめた一冊。私生活つっても、やっぱりそこは女優の写真集。廃虚でセクシーポーズとか、全身ビッショビショでセクシーポーズとか、どんな生活してんだよ！？とツッコミたくなるショットもなくはない。そこはまあ、「私生活」という名のファンタジーってことで。
ページをめくりながら、時々驚く。安達祐実って、こんな顔して笑うんだ。子役時代から見てきて、周囲の期待に応え、模範解答を繰り返してきた（ように見えていた）彼女。大人になることを拒否されてきたように見えた彼女だけど、なんだか大丈夫そう。安達祐実は、ちゃんと自分の足で立って、大人になって、自分で自分を幸せにできているのかもしれないなって思った。
「安達祐実」であり続けることを選んだ女優の、覚悟を感じた一冊。カメラの前に立った彼女は、息をのむほどに美しく、かつ、エロい。
（集英社 ３０００円＋税）＝アリー・マントワネット
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アリー・マントワネットのプロフィル
アリー・マントワネット 出版社でＯＬをしつつ、ライターとしても細々と稼働中。ファッション、アイドル、恋愛観など、女性にまつわる話題に興味あり。尊敬する人物は清水ミチコ。趣味はダイエット、特技はリバウンド。
(共同通信)
