スパット台船移動し、固定 掘削調査開始へ


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浮桟橋付近から移動し、支柱で海底に固定されたスパット台船=17日午後2時44分、名護市の大浦湾

 沖縄防衛局は17日午後1時すぎ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けた海底ボーリング調査に使用するため、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の浮桟橋近くに浮かべたスパット台船を大浦湾内の浅瀬に移動した。午後3時ごろには、4本の支柱を海に沈め、海底に固定する作業を終えた。このスパット台船に関しては、掘削作業の準備が整った。

 防衛局は午前中、作業船と台船をロープでつなぐ作業を完了。午後1時すぎに作業船が台船を引っ張る形で大浦湾内に向かって並行にゆっくり移動した。午後2時前には、台船の進行が止まり、支柱が海底に沈められた。午後4時すぎには、スパット台船の周囲にオイルフェンスとみられるものを設置する様子が確認された。
 一方、新基地建設に反対する市民らが座り込む米軍キャンプ・シュワブのゲート前では正午前、風雨が強くなったため一時、抗議行動を中止したが、午後1時すぎに再開した。午後は海上でもカヌーなどに乗り、海上での抗議行動を行い、海上保安庁などとのにらみ合いが続いた。
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