知事、国に補償要請へ 辺野古移設 久辺3区18項目


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仲井真弘多知事(右)に要請文を手渡す嘉陽宗克辺野古区長=29日、県庁

 米軍普天間飛行場の移設が計画されている名護市辺野古周辺の久辺3区の区長が29日、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、移設に向けた海底ボーリング調査の開始を受け、生活基盤整備などを求めた18項目の要請書を提出した。

知事は「県がすぐできることは進めたい。国へも行きましょう」と述べ、近く3区長と共に政府に要請する考えを示した。
 要請したのは辺野古区の嘉陽宗克区長と豊原区の宮城行雄区長、久志区の宮里武継区長。嘉陽区長は「政権によってくるくる変わる方針に翻弄(ほんろう)されてきた。要望が受け入れられない場合、命懸けで計画の実施に反対する覚悟だ」と述べ、振興策の実施や基地負担に伴う補償、ヘリパッド撤去などを求めた。
 宮里区長は「県道が狭く、通学にも怖い思いをしている」と早期の道路整備を要望、名護市の下水道整備計画が予算の問題で進んでいないとして尽力を求めた。