[海保暴力]海保職員を告訴 那覇地検が受理


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 米軍普天間飛行場移設に向けた名護市辺野古の建設工事に対しカヌーで抗議していた男性(32)が、海上保安官3人を特別公務員暴行陵虐致傷容疑で那覇地検名護支部に刑事告訴していた問題で、那覇地検は9日、告訴を正式に受理した。

同地検は今後捜査を進め、起訴するかどうかを決定する。
 男性は8月22日、カヌーで抗議していた際にゴムボートに乗っていた保安官に羽交い締めにされて後頭部を船底に打ち付けられ、全治10日の頸椎(けいつい)捻挫のけがを負ったという。同29日に刑事告訴していた。
 検察や警察が刑事告訴を受理する際には、形式的な要件を満たしているかどうかなどを審理し、犯罪が成立するかは捜査を通じて判断する。受理がそのまま起訴につながるわけではないが、仮に那覇地検が不起訴と決定した場合、男性は検察審査会に不服を申し立てることができ、同審査会の議決によっては強制起訴もあり得る。