経済

ナノシステム沖縄移転 半導体製造機生産

 半導体製造装置や検査装置の開発・設計などを手掛けるナノシステムソリューションズ(東京、芳賀一実社長)は2014年内に、東京の本社や製造拠点をうるま市にある県の賃貸工場に移す。

県内で初の半導体製造装置メーカーとなる。18年まで計40人を新規雇用する。現在、台湾や韓国などへ製品を販売しているが、今後那覇空港を中継拠点(ハブ)とする全日本空輸(ANA)の国際航空貨物事業を活用して、東南アジアを中心に事業展開していく。
 ナノシステムソリューションズは現在、東京都稲城市で半導体を作るための露光装置と検査装置を製造している。今後沖縄で両装置の製造に加え、半導体部品の微細加工に適した汎用(はんよう)的レーザー光源なども開発する。
 県から1千平方メートルの工場1棟を借りて、そのうち700平方メートルはクリーンルームで、空気清浄度が県内初のクラス100。クラス100とは、1立方フィートの空間中に0・5ミクロン以上の微粒子が100個以下と定められる。3日に設置工事を予定している。
 同社の赤星治副社長によると、半導体製造装置を製造するには温度を常に24度に維持しなければならないため、温度差が大きい東京は沖縄よりも電気代がかかる。
 さらに精密機器のため運送費用も高い。現在は東京から出荷国別に異なる拠点へ輸送し、陸送費も負担になっているが、工場を沖縄に移転すれば、移動距離も短くて済み運送費は約3割減できるという。
 赤星副社長は「今後地元IT企業や精密加工業者などとも連携し、新たな開発を進めていきたい」と展望を語った。(呉俐君)