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辺野古工事、大浦湾サンゴ破壊 岩盤に20トンブロック

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設に向けた作業が進む名護市の大浦湾で、沖縄防衛局が浮具(フロート)や浮灯標(ブイ)を固定するためなどに設置したコンクリートブロックが、湾内の複数箇所でサンゴを傷つけていることが9日までに確認された。ヘリ基地反対協議会のダイビングチームレインボーのメンバーが2月1、7、8の3日間、潜水して確認した。

 チームのメンバーは「これだけ傷つくと、次に潜るときはサンゴがもっと死んでいるかもしれない」と強く批判した。
 ブロック設置によるサンゴ損傷について、県水産課は取材に対し「岩礁破砕の取り扱い方針では、協議や許可が必要ないものとして『船舶等の投錨』との記述があるが、今回、岩礁破砕申請の対象に当てはまるか検証しなければならない」と、あらためて検証する必要性があるとした。
 一方、防衛局は取材に「どこで撮られた写真か分からない」とした上で、「ブロックを設置している場所は施工区域内で、県は昨年フロートを固定するアンカーの設置について許可は不要とした。県とあらためて協議する予定はない」との認識を示した。
 同チームは、大浦湾の瀬嵩側や安部側で大型ブイやコンクリートブロックを設置した場所や、大型クレーン船が停泊している米軍キャンプ・シュワブ沿岸、航路付近など5カ所で潜水した。臨時制限区域に沿って大型ブイが設置された瀬嵩や安部の海底では、約15~20トンのコンクリートブロックがサンゴの岩盤の上などに置かれ、ブロックの重さで岩盤が切断されたり削られたりしている様子が確認された。
 ブイやフロートを固定するために設置されたアンカーについては、これまでも台風などの影響で引きずられてサンゴを傷つけたり、120個がなくなったりしており、環境保全や管理の面で問題があるとの指摘が上がっていた。
英文へ→US base construction: 20-ton concrete blocks destroy coral in Oura Bay


コンクリートブロックが岩盤上に乗り傷ついたサンゴ=8日、名護市大浦湾(ヘリ基地反対協議会ダイビングチームレインボー提供)



琉球新報