NYタイムズが特集、辺野古は「膠着」 沖縄反対を報道


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米軍普天間飛行場の移設問題を特集したニューヨーク・タイムズ

 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米紙ニューヨーク・タイムズは5日付で米軍普天間飛行場の辺野古移設問題の特集を掲載し、地元の激しい反対と決断力のない政治によって膠着(こうちゃく)状態にあると報じた。

 辺野古移設について安倍晋三首相が米国の信任を得るため進めていると報告。一方で「沖縄は(日米の)取引にされたくない」(我部政明琉球大教授)と地元の主張に触れ、戦没者追悼式で首相がやじを浴びたことなどを取り上げた。
 翁長雄志知事の誕生に関しては沖縄で近年、民族的なアイデンティティーが膨らみ始めていると報告。
 世論調査では県民のほとんどが辺野古移設に反対し、国内でも反対が増えていると伝えた上で、仮に新基地建設を強行し負傷者が出るような事態になれば安倍政権は深刻なダメージを受けるとの見方を紹介した。
 特集はページの半分以上を割き、辺野古のゲート前でプラカードを手に抗議する男性と警察官を写した写真、追悼式での安倍首相の写真を掲載した。