防衛次官に黒江氏起用へ 装備庁長官、三村氏で調整


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黒江哲郎氏(左)、三村亨氏

 政府は、西正典防衛事務次官(61)の後任に黒江哲郎防衛政策局長(57)を充てる方針を固めた。10月に新設する防衛装備庁の初代長官に財務省出身の三村亨経理装備局長(59)を起用する方向で調整している。安全保障関連法案を審議している今国会閉会後の10月1日にも発令する。関係者が5日明らかにした。

黒江氏は官房長を経て2014年7月から現職。防衛政策に精通し、日米防衛協力指針(ガイドライン)改定や安保関連法案作成でも中心的な役割を担った。西氏は次官を約2年半務め、防衛装備庁の新設などの省改革に取り組んだ。
 三村氏は財務省では防衛主計官、近畿財務局長などを務めた。防衛研究所長を経て14年7月から現職。防衛装備品の効率的調達に経験が生かせると判断された。ただ防衛省内には生え抜きの長官就任を求める声もある。
 装備庁は約1800人体制で発足する予定。陸海空の自衛隊で個別管理していた装備品を開発・購入から廃棄まで一元管理し、調達コストを抑制することを目指す。国際的な防衛装備・技術協力を拡大する狙いもある。
(共同通信)