県警、辺野古座り込み80人排除 市民、体にペンキ塗り抵抗


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米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、道路に横たわって辺野古移設に抗議する市民ら=21日午前、名護市

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり21日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で工事車両の進入を警戒して座り込んだ市民ら約80人を、機動隊約100人が排除した。押し合うなどして騒然とした場面もあった。けが人などはいない。市民の一部は雨具の上から体中にペンキを塗り、機動隊に触られまいとした。

 ゲート前での集会には、家族連れなど最大約100人が駆け付けた。19日深夜から20日未明にテントが襲われた事件に対し、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「運動を威嚇しようとした彼らの思惑を超えるほど、ここに多くの人が集まっている。力で勝っていることを確認したい」と非暴力の運動の継続を訴えた。
 基地建設が計画されている名護市の大浦湾では、沖縄防衛局の作業船少なくとも5隻が臨時制限区域内の浮具(フロート)を移動させた。市民のカヌー13艇は二手に分かれて抗議し、新基地建設の反対を訴えた。