<社説>24議会で議席確定 議会改革へ不断の努力を

 5市4町15村議会の任期満了に伴う議員選挙が投開票され、計24市町村の全348議席が確定した。県内統一地方選は8月までに実施された4町村を合わせ28の議会で新たな顔ぶれが出そろった。

 負託を受けた議員は、一票の重みを認識して職責を果たしてほしい。政策をいかに実現するかを明らかにするため、開かれた議会の実現に向けた不断の努力も必要だ。
 24の議員選に立候補した418人中、女性候補者は54人。このうち49人が当選した。改選議席に占める女性の割合は14・1%で、過去の統一地方選と比べて最大だ。北谷町では女性7人が全員当選した。女性の割合が36・8%で県内議会でトップだ。座間味村で初の女性議員が誕生した。
 改選前に比べれば女性の躍進と言えるが、それでも女性の議席は1割強である。ジェンダー平等の観点からはまだまだの数値だ。議員のだれもが活動しやすい議会づくりにそれぞれで取り組んでもらいたい。
 どのような意識で議会改革に取り組もうとしているのかを住民に理解してもらうためには、議会の透明性を高めることも欠かせない。
 情報公開や市民参画の促進など、改革点をまとめて定める「議会基本条例」の制定について、県内の制定率は40・5%。全国平均の59・0%を下回っている。
 那覇市議会は条例に基づき陳情者が意見陳述ができるようにした。住民の声を議会に届ける「陳情・請願」の制度を補完して有権者との接点を確保する工夫だ。
 議会制民主主義を補完する制度として「くじ引き民主主義」が注目を集めている。特定の課題について、住民から無作為に選ばれた代表者によって議論をしてもらい、政策決定に反映させる取り組みだ。多様な意見を取り入れることができるメリットがあるとされ、「討議会」などと呼ばれて全国で実施されている。
 予算編成で、行政からの提案だけではなく、市民の要望を聞き取って一定の予算枠を充てる市民参加型予算の考え方もある。三重県などが取り入れている。こうした事例も参考に改革を進めてほしい。
 委員会の透明性、賛否など議会情報の公開、質問方式や会期の見直しなど議会改革の論点はさまざまだ。地域ごとの実情もあるだろう。各議会で知恵を絞ってもらいたい。
 住民の要望を地元議員に届けるウェブサイトサービスがあり、全国で登録議員が増えている。実際に課題解決につながった例もあるという。住民側の登録者は20~40代が中心だというから、政治離れが指摘される若い世代にも議会への期待があることの表れだろう。
 今後の議会活動は、将来の議員のなり手となる人たちへのアピールともなる。働きぶりは地域の未来に直結していることを念頭に4年間を務めてほしい。



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