産業まつり アジアの特産品目指そう

 「しまんちゅの 心つなげる 県産品」をテーマに沖縄の産業まつりが26、27の両日、那覇市の奥武山公園と県立武道館で開かれる。台風接近の影響で会期が1日短縮されたのは残念だが、まつりは年々充実度を増しており、37回目の今年も488の企業・団体・個人が出展する。

 産業まつりは、県内産業の最先端の技術やビジネス動向をはじめ、沖縄のものづくりの息吹を肌で感じる絶好の機会だ。地場産業としての「沖縄力」を測る物差しともなろう。多くの県民が会場に足を運んでもらいたい。
 企業側にとっても消費者ニーズの把握など利点は多い。自社商品に対する反応や評価がじかに得られるほか、業界の最新傾向など新たな技術や製品の開発に向けた情報収集の場ともなるからだ。個々の企業は着実にステップアップし、県産業全体の底上げにつなげてほしい。
 当初の産業まつりは、もっぱら県産品を県民に紹介して愛用を訴える場だったが、県内最大の総合産業展にふさわしく昨年は23万人余が訪れた。今や県産ビジネスを飛躍させる舞台へと変容したと言える。県民だけでなく、国内や海外の観光客にも積極的に来場を働き掛けたい。
 一方、県内企業の積年の課題である県外市場の開拓に向け、割高な輸送経費など物流面が弱点とされて久しい。課題克服の鍵は、沖縄固有の商品開発や高付加価値化に尽きるだろう。いわば「ウチナービケーン(沖縄だけ)」の特産品やオンリーワンの技術をいかに磨き上げるかだ。
 産業まつりでも、県内商工会の地域特産品を一堂に集めた「ありんくりん市」の昨今の活況がウチナービケーンの強みを証明している。特に近年は、大学など研究機関との産学連携による商品開発や、地域資源を活用した6次産業化の取り組みも盛んだ。包装やデザインなどが洗練された特産品が増えていることも心強い。
 物流面の課題克服に向けて追い風もある。全日空による那覇空港を拠点とする国内とアジアの主要都市を結ぶ国際貨物事業だ。本土や海外に通用する沖縄ブランド構築に向け高付加価値化を一層推し進める必要があろう。しまんちゅから、アジアや日本の人々の心をつなぐ県産品を目指したい。



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