<南風>今年もドームで文化祭!


社会
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 たくさんの子どもたちのまなざしがステージ中央の人形劇に注がれている。人形の動きにジッと見入ったり、そのしぐさに笑ったりと物語の世界に引き込まれている。これは文化祭の「こどもシアター」での様子だ。

 私が初めて、こどもシアターを見たのは文化協会に入った4年前。会場は親子連れでいっぱい。生まれた時からアニメやゲームがある中で、人形劇に目をキラキラ輝かせて夢中になる姿と生で見る人形劇の持つ力に驚いた。

 こどもシアターは、本協会の児童文化部会が主管をしている。その中心になっているのが「んまだいしょう」という団体だ。1981年に結成され、38年も活動している。

 文化協会には16の部会があるが、それぞれが豊かな文化活動を行っている。その部会が中心になり市民・団体への参加を呼びかけ、文化祭(一般の部)を開催している。

 昨年、初めて、児童・生徒の部(市教育委員会)と一般の部、宮古地区中学校文化連盟の文化祭を一緒に開催。会場となったJTAドーム宮古島には7千人近い市民や島外の方が来場した。今年もたくさんの方に足を運んでもらい、豊かな時間を体感してほしい。そのために各ブースでの作品展示の他、中央には多彩な内容のワークショップ。飲食コーナーでは宮古の食材で作ったさまざまななメニューを用意。ステージでは、方言紙芝居やクイチャーなど。そして、こどもシアターも。また、展示作品などに刺激を受け、表現したい気持ちが高まったら、それを絵に描いてもらうフリーアートキャンバスも準備中だ。見て、聞いて、食べて、体験して、参加して、文化祭をまるごと味わってほしいと願っている。

 文化祭は10月25日(金)~27日(日)まで開催。ぜひ、んみゃーちよー(お越しくださいね)。
(松谷初美、宮古島市文化協会事務局長)