<南風>秋冬、離島の楽しみ方


社会
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 11月から離島観光の閑散期に入りますが、各離島では楽しい企画で観光客を惹(ひ)きつけています。

 慶良間諸島の座間味村で、11月は毎週土曜日に島人芸能ショーが行われ、座間味ファンのための感謝月間として、島人と交流できるとてもすてきなイベントです。ロックあり、踊りあり、笑いあり、プロ顔負けで、島の人の別の顔を見ることができ、より島に愛着が湧きます。夏は船が予約できない、宿が取れないという人気離島ならではの課題があり、受け入れ側の時間ができる11月にファンがゆっくり楽しめるように島全体で取り組んでいます。

 先週の土曜日には隣の渡嘉敷島で「OTOMODACHI」という音楽イベントがビーチ側のキャンプ場で開催され、ソロキャンプで初参加しました。イベント名の通り、皆お友達になろうという雰囲気で、島人も観光客も踊りまくり、私もテント張りを手伝ってくれた島のお姉さんに手を引かれて踊り、人懐っこい彼女にまた会いたいなぁと島により愛着が湧きました。

 夏の離島は島人と触れ合う機会がなかなかないのですが、秋冬は島の人たちも余裕ができるので一緒にイベントを楽しむことができたり、また、気候も涼しくなるのでキャンプにも最適なシーズンです。キャンプといっても、私の場合は島人と交流したいので、ほぼ手ぶらで行き、星の見える寝床を楽しんでいます。もともと宿を取るのを忘れていて当日探すのが面倒になって始めたレンタルキャンプですが、マイペースな私には合っていて、島に行くことが手軽になりました。

 滞在中に、ペットボトルを3本買いました。お店で冷たいお茶やホットコーヒーをマイボトルに入れて販売してくれたら、ゴミを出さずに済むので取り組んでほしい。旅行者でも手軽にゴミを減らせる仕組みを一緒に考えていきたいです。
(呉屋由希乃、社会起業家)