<南風>SDGs 自分ごととして


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ジョブリッジ研究所が、社会課題解決に向け様々な機関とパートナーシップを図り取り組んできた事例として、子ども達に、SDGsの17のゴール(目標)と169のターゲットの課題解決を図るワークショップを開催しました。子ども達が、自分の得意なこと、出来ること、やってみたいことを話し合い、まとめた内容は豊かな発想で独自性があり、その可能性に心躍る思いで聞き入りました。

 SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年に国連サミットで採択され、国連加盟193か国が、16年から30年の15年間で達成するために掲げた国際社会全体の目標です。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、経済・社会・環境をめぐる広範な範囲に総合的に取り組む事としています。

 沖縄県では、19年11月に沖縄県SDGs推進本部が設置されました。沖縄の30年を目途とする将来像である「沖縄21世紀ビジョン」の基本理念及び将来像とSDGsの基本理念や17のゴールと重なるところが多いことから、「沖縄21世紀ビジョン」の将来像の実現に向け、SDGsを推進し、新たな時代に対応した持続可能な沖縄の発展を目指すことが掲げられています。

 SDGsを特別なものとしてではなく、「自分ごと」として捉え、世界、沖縄で起こっている問題や課題解決に向けて、私たち一人ひとりの活動、生活の中にSDGsを浸透させていくことが大切だと考えます。今後、世界がどのような方向に進んでいこうとしているのか、全体像を把握し、私たち自身の選択や行動がSDGs達成に影響しているということを自覚することが重要だと思います。これからも普及啓発や課題解決に取り組んでいきたいと思います。

 「南風」全13回執筆して参りました。このような機会を頂き心から感謝しております。
(赤嶺久美、ジョブリッジ研究所代表理事)