<南風>北九州で学んだこと


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 2月はじめに、北九州市で開かれた日本PTA九州ブロック協議会の理事会と幹部研修会に参加しました。

 暖かい沖縄と違い、博多駅構内で移動の電車を待つ間、冷たい風に吹かれ、とても寒くて手袋とマフラー無しでは凍えてしまうほどでした。しかし、外の寒さとは打って変わり、会場の皆さんはとても熱く、九州各地から集まった各県の会長・副会長・事務局長・母親代表がそれぞれの会に分かれて、分科会を持ち、その後全体会で協議した内容を報告する会がありました。後半の幹部研修会では、北九州市教育委員会の指導主事の先生がICT教育の取り組みを、iPadを実際に操作しながら行うという実践を交えた講演で、会場で行ったアンケート結果集計が瞬時にできる様子や、子どもたちが授業で活用している様子などを紹介していただき文科省の推進しているICT教育について学ぶことができました。

 私が住んでいる浦添市では、学年に1クラスの割合でiPadが導入され電子黒板とリンクして授業に活用されていますが、北九州市では3人に1台の支給があり、熊本市ではすでに1人1台の支給で活用がなされていると聞き、驚きました。

 新学習要領の「主体的・対話的で深い学び」の教育課程を軸とした指導方法で、社会の変化を見据えて、子どもたちのために、必要な資質や能力についての見直しが行われ、教育現場の状況は目まぐるしく変化しています。子どもたちが成長続ける今、私たち大人もその内容の理解を深めていかないといけないと改めて感じた。

 PTA活動を通じて、こうして時を同じくして「子どもたちの輝く笑顔のために」共に活動し、自分自身が刺激と学びを得て成長させてもらえる機会をいただき、やっぱり私は幸せ者だ。
(下地イツ子、県PTA連合会会長)