<南風>経験よりも知識よりも姿勢

 病院勤務時代に出会った恩人のことを書きたい。

 初任者の頃の私は、他者の働きぶりばかりが気になり自分と比較し、マイナスな感情をむき出しにしていた。出勤拒否をおこし「この仕事は合わない」とスターバックスコーヒーでアルバイトを始めたこともあった。人と接することの楽しさをアルバイトで味わった。もう一度福祉の仕事を目指しだめなら諦めよう。

 そんな中、出会った人だ。25歳からビールを飲み始めた私は「酔うこと」そのものが楽しくて仕方がなかった。お酒を飲みすぎて「遅すぎた思春期」と上司に言われ健康管理も含めて諭されることもあった。違う職種の同僚と意見が合わずカルテ庫で一人泣いていると、泣き止むのをそばで待ってくださることもあった。

 さらには、チームの輪の中に入れず一人マイカーでお弁当を食べることを繰り返していた。私を気にかけ仲間として気を配ってくださることもあった。私が独立したいと話した時も「上司としては反対だけど、同じ職種としては応援する」と快く次のステップへと送り出してくださった。

 なかなかできることではないと、会社代表の立場となった今の私なら理解できる。そんな上司に言われた言葉で仕事の指針にしているのがタイトル「経験よりも知識よりも姿勢」。姿勢とは学び続け、向上欲のあることを前提にしていると思う。どんな姿勢で人に接し、仕事をするか。その姿勢は必ず相手に伝わるというもの。知識がなくても経験が少なくても臆することなく頑張れとエールを送られている気持ちになる。

 自分を大切にすることや、他者の話に愛と関心を持って耳を傾けることを教えていただいた。現在は会社の第三者委員として関わっていただいている。沖縄県精神保健福祉士協会の西銘隆会長。私の尊敬している人です。
(玉城恭子、HaNaCoLi代表取締役)



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