<南風>教育委員は日々勉強


社会
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 実は私、浦添市の教育委員会の教育委員という役務も2年前から仰せつかっています。教育委員は、市議会で議会の同意を得て地方公共団体の長が任命し、就任という流れがあり任期は4年間。浦添市の場合は、学校教育現場経験者、行政経験者、保護者、地域住民という構成です。教育に関する一般方針の決定や教育委員会規則の制定、その他重要事項の決定を合議によって行います。

 「レイマンコントロール」と言って、専門家の判断のみによらない、それぞれの立場から教育に関しての意見を広く反映した教育行政を実現、浦添市の子どもたちの教育環境、学校現場をよりよいものにするため、基本方針を決定します。それに基づいて教育長が具体の事務を執行し、月1、2回の定例会のほか、臨時会や非公式の協議会開催、学校関連行事、また地区協議会や県の市町村教育委員会研修会などへの出席等の職務があります。

 就任後の初めての会議では、慣れない進行状況に戸惑い、審議の途中で「休憩をお願いします」と言われた時、お手洗い休憩かと思い込み、一人背伸びをして席を立ちかけ、それが「注釈を求める議事進行上の休憩」だと知るまで時間を要しましたが、状況に気づき席を離れず良かったと内心ほっと胸を撫(な)で下ろしてみたりの場面もありました。

 協議の内容も専門的で難しく、文言が横文字だったり、耳慣れない言葉があったりと、行政や学校の教育現場をよく知らない保護者の立場の私としては、毎回「???」の連続でした。定例会の事前学習会で担当課より内容をより細かに事前説明を受ける浦添市教育委員会のシステムには、事務方の皆さんへの感謝しかありません。子どもたちの学ぶ環境がよりよきものになるように、諸先輩方にご教示いただきながら日々勉強の毎日です。
(下地イツ子、県PTA連合会会長)