<南風>オンライン会議と意思疎通


社会
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 日々の生活に追われ、気がつけばもう5月。時節で申しますと「うりずん」の季節到来。あっという間に年明けから4カ月余の月日が経過しました。

 今年に入ってからは、新型コロナウイルス禍でさまざまな予定が大きく狂い、空飛ぶおばさんは空を飛べなくなり、地上勤務を余儀なくされ今日に至ります。また、予定されていた内外の諸会議等も次々に中止や、書面決議へと変更になっています。沖縄県PTA連合会でも、6月の総会に向けての準備の大詰めを迎えているところですが、3密を避けWeb(ウェブ)でのオンライン会議を導入したりしながら、これまでにない経験と戸惑いを感じつつ、理事会や役員会を行い協議を進めています。

 Webを介してのオンラインは便利なツールだけど、意思疎通は互いに膝を交えて表情や空気感など、その場で共有しながら進めていくのが一番いい!と私は思うのです。これを平成半ば生まれの息子に話したら、「昭和の人はそういう感じなんだー」と言われてしまいました。なんだか微妙に悔しかったです。

 人と人とのコミニュケーションは「社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達」「動物個体間での、身振りや音声・匂い等による情報の伝達」と調べたら出てきました。このコロナ禍の収束がない限り、いや、収まったとしても今後このような形態の会議はますます増えていくのかもしれませんね。便利さと、そこに集まるまでの時間のロス、コストカットなど利点も多くあるけれど、それに代えがたい「顔を見て話す時間・空気感」の利点があると思うのです。

 とにもかくにも一日も早い事態収束と、子どもたちが元気に登校し学びの環境が元に戻ること、そして、皆さんと笑顔で集い語り合える日々が再び訪れることを願ってやみません。
(下地イツ子、県PTA連合会会長)