<南風>2023年8月25日開幕


社会
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 Bリーグアワードショー2019―20が3日間に分けてオンライン配信で開催された。簡単に言えば、今季のBリーグで活躍した選手への表彰式である。毎年東京で開かれているが、緊急事態宣言が発せられているため、今回はリモートで実施された。セレモニー終了後にはズームを使用しての記者会見が行われた。運営側にとっても初めての試み、私も経験をしておかなければとの思いから取材申請をし、受賞した選手たちに質問をした。良くも悪くも参加してみてたくさんの気づきがあった。

 27年間の現役生活を終え、「功労賞」を授与された日本バスケットボール界のレジェンド折茂武彦選手から沖縄のファンへ言葉をいただけたことや、NBAを目指し、アメリカDリーグでプレーする馬場雄大選手から沖縄の印象について伺うことができた。あまりにも沖縄のことばかり質問をする記者がいたせいで、会見は途中から地域に偏った質問は禁止というルールになった。割りを食らったのは、他の地方の記者か。とはいえ、リモートによって地方からでも記者会見に参加ができるようになったが、地方に偏った質問は却下されるというのは少々滑稽であった。

 16年の誕生以降、Bリーグは3期続けて順調に右肩上がりしてきた。4期目の今季は新型コロナウイルス感染拡大によるリーグ中止という不測の事態になった。急激な成長の裏には、いくつもの決断と実行がある。常に変化する状況で、何かを残して、何かを捨てている。メディアとしてニュートラルにそれらの事象を捉えるにはどうするのかと、いろいろと悩んでいた。

 そんな時に、2023年8月25日バスケットボールワールドカップの開催日程が決定した。数ある悩みをフライパンに入れて一気に炒めて皿に盛った。美味(うま)い!旨(うま)すぎる!上手すぎる!
(金谷康平、沖縄バスケットボール情報誌アウトナンバー編集長)