<南風>チバリヨー!チバルヨー!


社会
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 5月、季節はうりずん。春分から梅雨入りまでの時期を指し「潤い初め」が語源とされ、大地に潤いが増してくる青葉の茂る時期のことを言うのだそうです。

 そして、今年は県内では例年にない異例の「入学式」の時期となりました。予想のつかない長期にわたる不要不急の外出制限がようやく解かれ、子どもたちも大人もいよいよ待ちに待った学校再開の時が訪れようとしています。

 例年ならばこの時期は、新学期スタートからそろそろ学級にも慣れてきて、早いところだと学校行事で学芸会や運動会の練習も始まっている頃。PTAでも、新年度を迎えるべく、学校、市町村単位、地区、県、地方ブロック、全国と、定期総会が次々に行われ、新旧役員の交代があり新年度がスタートという時期です。

 しかし、今年は例年通りとはいかず、各団体共に「密」を避け「感染拡大防止」のため、これまでにない試みとして書面議決の総会が相次いで開催され、各団体の皆さん、対応に苦慮しながら試行錯誤で行われている現状です。今回のコロナ禍によって、「まさかでしょ」とこれまでなかった異例尽くしの状況や対応に追われる日々の中、半面、この状況によって再認識し、知ることができたことも多くありました。

 さまざまな試練や困難の中での、学びを得ることができたことを前向きに受け止め、現状を受け入れ「新しい生活様式」の中で、創意工夫し、新しい試みも行いながら前向きに、私自身、任期満了となるラストスパートに向けて今できることを頑張るしかないと日々まい進中です。危惧されている二次感染、三次感染をでき得る限りの予防で感染拡大抑止しながら「乗り越えられない壁はない」を信じて進みます。苦しい状況はさまざまですが、エイエイオー!チバリヨー!チバルヨー!

(下地イツ子、県PTA連合会会長)