<南風>子どもの成長とPTA組織


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 今年はコロナウイルスの感染拡大に世界中がおびえ、不要不急の外出自粛・緊急事態宣言の発出。それにより長期にわたる休校措置が取られ、進級や入学式もままならない状況の中「ステイホーム」を余儀なくされました。

 「ステイホーム」いわゆる「やーぐまい」ですね。やっとその「やーぐまい」からも解放され、学校には子どもたちの笑顔と元気な姿が戻ってきました。このまま事態が収束することを願ってやみません。

 さて、コロナ感染の影響を受け、各学校のPTAの結成も遅れてのスタートとなりました。

 新学期になると、毎年のように「PTAの入会」に関する話題が出てきます。当連合会にも「入会の説明が何もないが、PTAには強制的に入会しなくてはいけないのか?」といったご意見が寄せられました。当連合会としては、PTA組織は任意加入団体であり、加入にあたっては会の意義と活動内容をていねいに説明し、加入の意思確認が取れた上で入会をお願いする立場であると考えております。

 入学説明会やPTA入会式の場は私たちの宝である全ての子どもたちの成長のためには保護者と教職員の協力が必要であること、そして、子どもたちの教育環境を良くしていくために会費徴収が必要であることを保護者に理解してもらういい機会です。PTAの存在意義をみんなで確認し、子どもの成長をしっかりと支えていける組織にしたいものです。

 うまんちゅの宝である子どもたちのため、また、子どもたちを慈しみ育む大人の学びを共有できる場として、PTAは存在し続けなければならないだろうし、県下随一の会員数を有する社会教育団体として、会員の皆様と共に力を合わせ前進する団体であり続けたいと思います。
(下地イツ子、県PTA連合会会長)