<南風>クオータは4分の1にあらず

 最近見聞きすることが増えているクオータ制。私は4分の1の意味のクォーターだと思い込んでいたが、そうではないことを先日知った。クオータはquotaで「割り当て」という意味だった。不勉強の限りだが4分の1ではないことに驚いていろんな人に聞いてみたところ、同じ勘違いをしている仲間が割といたので恥を忍んで書こう。

 政策・方針決定過程への参画拡大のために全体のうち一定数を女性に「割り当てる」のがクオータ制だ。4分の1ではなく一定数を割り当てる。「社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度となるように期待する」。これは国が03年に設定した目標だ。すでに21年だが事業の経営や管理に携わる女性は14・8%、女性衆議院議員は9・9%とどの分野でも目標達成には程遠い。

 またジェンダーギャップ指数という男女格差を示す指数によると、日本は153カ国中121位とかなり遅れていることが示されている。日本では18年に国会や地方議会で候補者の男女数をできる限り均等にすることを求める候補者男女均等法が施行されたが、罰則規定がない理念法で実効性がない。沖縄でも女性議員不在の市町村がある。女性政治家が少ないのは女性に原因がある問題ではないことは新報の「女性力の現実」企画の記事を読んでも明らかだ。

 クオータ制、これは日本の女性も普通に同等に参加させるべきというだけの当たり前の話。人口の半分は女性なのに、政治に限らず意思決定の場に女性が圧倒的に少ないことが、社会のひずみや生きづらさを生んでいるのではないか。SDGsで「誰1人取り残さない社会」というなら、まずは取り残されている側の代表である女性の参加から実現を目指しませんか。
(富田杏理、おとなワンサード代表)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス