<南風>ブーゲンビリア


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄の太陽の下で輝くように咲く、ピンクのブーゲンビリアが好きだ。雨風に吹かれながらも、力強く再生する姿は、その花言葉のように「あなたは魅力に満ちている」とエールをもらっている気がするから。

 7月にスタートしたコラムが今回で最終回を迎える。これまで月に1度の連載やウェブマガジンなどの経験はあったが、2週間という短いスパンで走り続けた半年間は貴重だった。初めて読む人にも理解していただけるよう、フラワーアーティストとして自身が経験してきたことで何か役に立てることはないかと考え書くことに向き合った時間は、原稿を通して人生を振り返る良い機会となった。

 そして何よりもコラムを通し私の仕事を理解してくれている息子たちへの感謝と、今は亡き父のことを近くに感じつつ起業時の思いをつづることができた。最近は、母からも「読んだわ」とか「そんなことがあったのね」など時々連絡があり、母娘の楽しいコミュニケーションを以前に増してもて、うれしい気持ちでいっぱいだ。

 最後に「自分の可能性を信じる」ということについて書きたいと思う。たとえ足がすくむようなチャンスが来たとしても、少しでも可能性を感じたら断らない選択をする。失敗を恐れずプロセスを楽しみながらご縁に感謝して向き合えばいい。そうすることで、行動した先にたくさんの出会いや喜びがあり、何よりもまだ見ぬ自分を発見することができるのだから。それは、年齢や環境にとらわれることなく、全ての人に平等に与えられた神様からの贈り物だと思うのだ。

 拙いながら、感想や応援のメッセージに励まされ頑張れた半年。またいつか皆様とお会いできる日が来ることを願い、明日からはペンを花に持ちかえ、新たなるチャレンジを続けていきたいと思う。
(宮平亜矢子、フラワーアーティスト)