<南風>成長する喜び


社会
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 新年、あけましておめでとうございます。今年は寅(とら)年。壬寅(みずのえとら)「陽気を孕(はら)み春の胎動を助く」。冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力にあふれ、華々しく生まれる年。今年はまさに花開く年になると信じて行動しよう。大きく成長するためのチャンスを頂ける年になりそうだ。「南風」の執筆もその一つ。私にとっての新しいチャレンジだ。感謝の気持ちで挑みたい。

 さて、私の人生は10年ごとにターニングポイントが訪れる。今年がその新しいチャレンジの年。これまでの私以上の力を発揮する年になるだろう。ワクワク、ドキドキが止まらない。10年ごとのターニングポイントの際には必ず大きな課題に向き合うことになる。今までに経験したことのない課題だ。考え、悩み、行動する。失敗もあるし、誰かを傷つけることも、自分が傷つくこともある。不安や恐怖が心を占領する。

 しかし挑むか、逃げるかは自分で決められる。選択したことに責任を持ち、腹をくくれば良い。そしたら、どちらを選択しても正しい。私の場合は挑み続けて失敗を繰り返し、倒れては起き上がり、起き上がる時には絶対、何かを手にして喜び起き上がる。そんなふうに成長させてもらった。

 課題をクリアしたと感じるのは大分後になってからだ。挑んでいる時は必死でよく分からない。数年がたってふと気付く。私の心と体が今までと違う成長をしている、なんて幸せなことだろうと。私が今あることは当たり前ではなく、そして私一人で作り上げてきたものでもない。これまで、私は多くの人の想(おも)いに支えられ、見守られながら今日まで生かされてきた。ありがたいことだ。この縁を大事にしながら心は常に穏やかに、行動は速やかに思いやりと感謝を忘れずにこの1年を過ごしていこう。10年後にさらに成長した私に出会えることが楽しみだ。
(友寄利津子、NPO法人 ライフサポートてだこ代表)