<南風>世界のメダルを沖縄に


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 先週末に東京で開催された2016アジアウエイトリフティングユース・ジュニア選手権大会を観戦しました。東京オリンピック成功に向けて、試合進行や各国選手団の受け入れ準備を整える目的がある大会でもあります。今後、世界ジュニアウエイトリフティング選手権も計画されています。

 今大会には、沖縄県からユースの部で伊良皆理絵(真和志高)、具志堅莉奈(豊見城高)、知念ひめの(平成国際大学、大阪産業大附高卒、糸満中卒)、ジュニアの部に新垣愛恵(金沢学院大、豊高卒)、宮本昌典(東京国際大、沖工卒)、知念光亮(沖縄大学、豊高卒)が出場しました。

 男子ジュニアコーチとして平良朝順氏(現法政大学監督)が選手を指導しました。ユースは17歳未満、ジュニアは20歳未満の選手が対象になる試合です。ユースの部で具志堅選手の金メダル獲得(日本勢唯一の金メダル)をはじめ、多くの上位入賞という成績を残しました。若手選手の活躍はすごいものがあります。

 6月にあった世界ジュニア選手権でも69キロ級の宮本選手がクリーン&ジャーク競技で銀メダル、トータル銅メダル、105キロ超級の知念選手がスナッチ銀メダルを獲得しました。日本代表選手になる以前の目標から、近年活躍している三宅宏実選手のメダル獲得によって、若手選手はメダルへの意識が高くなりました。

 初の国際大会に出場した選手や親元を離れ県外大学で頑張っている選手、地元の大学で関係者からのパワーを頂きながら頑張っている選手。それぞれ選手の思いがあり、とても素敵(すてき)だなと感じます。私たち指導者は日本を代表する選手を育成しつつ、世界でのメダリストを育成する意識を強く持たなければいけません。

 選手の目標に応えるために指導者も一緒に戦い、世界でのメダルを沖縄に持ち帰らせたいと感じました。

(平良真理、沖縄工業高校ウエイトリフティング部顧問)