<南風>「逃げ恥」に促された反省


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 昨日はクリスマス。もう来週は新年だ。本当に時が過ぎるのは早いものだ。今年は妻が忙しく、サンタ役を私が引き受けたのだが、子供たちそれぞれのプレゼントをそろえるのは結構大変だった。朝起きた時の喜ぶ顔を思い描いて、どうにか乗り切ったが。

 さて先日のビジネススクールで、「逃げ恥にみるマーケティング」という題で、講義を受けた。最近ほとんどテレビドラマを見ないので、全然知らなかった。

 講義を受け、総集編を見たのだが、確かに面白かった。と同時にいろいろ考えさせられた。あらためて、共働きの家庭として自分自身の家事の分担を考えた。

 世界からみると、日本の女性は差別を受けていると見られているという。例えば、企業の取締役の比率をみるとトップのノルウェーが40%に対して、日本は1・4%と非常に低い(ちなみにアメリカは15%)。

 男性と同じ成果を求められ、それに応え、結果を出しながらも、女性というだけで、昇進が難しい日本の現実が見える。また、数年前に女性アイドルが、恋愛を報じたスクープに対して「丸刈りで謝罪」したことも、世界的には「女性奴隷のようだ」と映ったらしい。

 調査によると、今の若い世代は結婚後も仕事を続けたい、続けてほしいと、男女ともに8割以上が考えているという。女性がいかに働きやすく、活躍できる企業にしていくか。これからの企業経営においてとても重要になってくる。わが社もどんどん取り組んでいきたいと考えている。まずは時短勤務やテレワークを積極的に始めていきたい。

 沖縄の女性はとても働き者だ。昔からよく言われている。沖縄の男性として頑張らねばと思いつつ、あらためて世の働くお母さんに、尊敬と感謝の念を深くし、私自身、もっと家事を分担せねばと反省した年末であった。
(寺田克彦、テラ・ウェブクリエイト社長)