<南風>つながりは心の支え


社会
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 皆さま、はじめまして。今日から南風を半年間担当することになりました。皆さまとつながりを持てることに感謝いたします。

 人と人とのつながりは不思議なもので、いつしかそのつながりが財産となり、「心の支え」となっています。普段の生活の中で、人とのつながりを感じる瞬間はたくさんありますが、忘れてしまうこともしばしば。

 あなたが人と人とのつながりを感じるのは、どんな時ですか?

 困っていて悩んでいるとき、抱えている問題を切り開けたとき、会いたい人に会えたとき、大きい仕事をやりとげたとき、子供が生まれたとき、今までを振り返るとき。

 私が大学生のとき、知識もお金もないなか、想(おも)いのままで今の団体を立ち上げました。設立からはや6年が過ぎます。事業や経営で困った時など、多くのご縁を頂きながら、不思議なことに絶妙なタイミングで出会う人がいて、周りの方々の存在に、何度も、何度も、助けられてきました。その度に、人とのつながりの大切さ、そして温かさを感じています。

 人は独りでは生まれて来ることができず、一人では生きづらく、互いに必要とし合い、活(い)かしあう。誰の手もかりずに今の私はいない。と考えると、人とのつながりから得られる大きな価値と温かさ、自身の成長は測りきれないものだと感じます。私の財産ですね。これからもその財産は増え続けていくと思いますが、日々の日常で「今日はどんな出会いがあるかな」「どんなつながりが生まれるかな」と思いながら過ごしていると幸せな気持ちで過ごせます。

 今日は南風を書いているこの時間に人とのつながりを感じましたが、書き終えた「これから」にまたひとつ心の楽しみが増えました。今日も皆さまにとって良い出会いがありますように。
(玉元三奈美、世界若者ウチナーンチュ連合会代表理事)