<南風>広がれ女子硬式野球


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 新聞のコラム掲載は、生涯忘れられない私の1ページになりました。月2回のペースで半年間、私に書けるかかなり不安でしたが、少しでも女子硬式野球の事を伝えられたら、チームのことが発信できたらと書くことを決めました。

 いざ書き始めると、限られた文字数で思いを伝える難しさを痛感しました。何度も何度も書き直し、毎回、不安の中の原稿提出でしたが、いざ最終回となると、まだまだ伝えたいことがあるなと少し寂しさもあります。

 さあ、来年も女子硬式野球沖縄大会を開催します。3月16~18日、恩納村の赤間球場と宜野座球場です。

 県内で観(み)られる唯一の女子硬式野球の大会で、県外から強豪チームも参加します。どのチームも、本当に野球が大好きな女の子たちです。スピードや迫力は男子に比べると劣りますが、男子同様のプレーをします。女子ならではのしなやかなプレーや、真剣な表情を見せた後の華やかな笑顔がなんとも言えません。

 もちろん、大会なので優勝を目指して戦います。同時に、全国にもっともっと女子硬式野球が普及発展するよう願いも込めてプレーします。沖縄はもちろん、全国から参加するチームを、彼女たちのプレーを、1人でも多くの皆さんに観(み)ていただくことが今後に繋(つな)がります。

 全国の高校には女子硬式野球部が30チーム近くあります。いつの日か、ここ沖縄にも女子の硬式野球部が誕生するのがひとつの願いです。

 そのためにも、今ある受け皿を閉ざすことなく、少しでも女子野球の発展になればと、微力ながら今後もチームと一緒に成長していけたらと思います。

 半年間、掲載の度にたくさんの言葉をかけていただいた皆さん、読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
(新垣かおり、女子硬式野球沖縄ティーダバル マネージャー)