<南風>ときめきを届けたい


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ハッピーモア市場(宜野湾市志真志)の目指すお店はアメリカにあるホールフーズマーケットです。全米で展開するオーガニックスーパーです。

 ニューヨークに遊びに行った時に初めてホールフーズマーケットに出会い、すぐに虜(とりこ)になってしまいました。高く積み上げられた新鮮な野菜やフルーツ、他にもサラダや作りたてのスープがたくさん並んでキラキラ輝いていました。どれも美味(おい)しくて、毎朝どころか一日に何度も通ってしまうほど魅力的なお店なんです。「このお店の近くに住みたい!」と思うほど。私はこのお店に「ときめき」を感じたのです。ハッピーモア市場も行くだけでドキドキする「ときめき」を届けられる、そんなお店にしたいと強く思いました。

 ハッピーモア市場で感じてもらえる「ときめき」とは何でしょうか。自然な沖縄らしさもそうですが、一番は野菜を通して人と人とが繋(つな)がる、そういうところだと思います。不思議なことに、このお店には活(い)き活(い)きした人が集まってくるのです。出会いの場であるお店を通して、ハッピーになってもらいたいのです。

 私たちが今取り組んでいることは、お店の隣の畑での認知症予防の講座です。畑作りから始まり、作物を育てる、そして出品の体験です。今まで外にも出られなかった方が講座がきっかけで元気になったという声も聞いています。畑を通して良いエネルギーをもらうと元気になるんです。自然はすごい力を持っています。

 お客さん、農家さん、スタッフなどとお互いに支え合い、地域にとってなくてはならないお店としていつまでも役に立てるように頑張って参ります。

 今回で最後の執筆です。人生初の執筆でしたので、不安でいっぱいでしたが皆さんのおかげで最後まで書ききることができました。ありがとうございました。
(多和田敬子、ハッピーモア市場取締役)