<南風>人生の大きな一歩踏み出した日


社会
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 「Miss Supranational Japan 2018 She is from far far away(ミス・スプラナショナルジャパン2018グランプリはとても遠くからの参加者です)」

 司会の言葉は私がグランプリだと決定づけるものでした。会場の多くの人がこの時点で私がグランプリと分かったことでしょう。私が最も遠くから来たファイナリストだったからです。

 その時私は、司会の英語が聞き取れず、「自分がグランプリに選ばれるなんて」と他人事のようにステージに立っていました。「Miss OKINAWA」とコールされても、状況が飲み込めない私に、隣から「おめでとう」と一言。気づいたら、会場の全ての人々が私を見て拍手をしています。私は信じられない気持ちとうれしさで、泣くことしかできませんでした。

 今回私が参加したミス・スプラナショナルは09年にポーランドで第1回が開催され、現在80カ国以上の女性が競演する五大ミスコンテストの一つです。日本では16年から代表を選出する国内大会が開催され、私は今年の大会で代表に選ばれ、12月の世界大会へ出場することになりました。

 2月に学生時代を過ごした長崎から沖縄に戻ってきたものの、今後のことについて模索中だった私に飛び込んできたファイナリスト募集の話。オーディションに合格し沖縄代表になった私は、日本大会に出場しました。緊張しましたが、「自分が楽しむこと」と「見ている人に楽しいと思ってもらうこと」を常に心がけていました。そしてグランプリを獲得。この日は私にとって大きな一歩を踏み出した日になりました。

 半年間、日本代表としての日々を送ることになった私の「今」と、ミスコンテストに挑戦するまでの「これまで」を、お伝えしていきたいと思います。
(仲本百合香、ミス・スプラナショナル2018日本代表)