<南風>他と違うことは悪いことか

 「あなたの夢はなんですか」とよく学生に聞いていないだろうか。

 高校や大学で話をすると、「夢とかやりたいことがなくて困っているんです」と相談してくる学生がたくさんいる。夢を育む環境や習慣がないのに、進路や就職である日突然、夢は何と問われることに学生は苦しんでいるのだ。

 RyukyufrogsのOB、OGも選抜された当時から熱中できることがあった人ばかりではない。そこで自分と向き合い、自分は何がやりたいのか、どんな生き方をしたいのかひたすら考え、自分のやりたいことを見つけていく。自分のやりたいことが見つかれば、今まで親や先生に言われてやっていた勉強が自分から勉強をしようと思うようになる。たとえやりたいことが今見つからなくても行動し続けて探し続けることが大切だ。その道中で苦労や失敗はたくさんするのだろうが、目の前のことに熱中することを大切に生きていると必ず何かが見つかるはずだ。

 frogsOGで文系大学に通うごく普通の女子大生がいた。彼女はRyukyufrogsの活動中にプログラミングと英語の重要性に気づき、大学を休学して英語とプログラミングを学ぶため留学した。日本に帰ってくる頃には「もっと技術を専門的に学びたい」という目標ができた。すると日本の今通っている大学に費やす時間とお金が無駄に思われ、大学を中退し、今はエストニアのタリン工科大学入学を目指して勉強している。

 受験も学力テストも大事かもしれない。しかし、一番大事なことは子どもたちが何を学びたいか、どのような生き方をしたいかではないだろうか。枠にはめた社会ではなく、子どもたちがもっと伸び伸びとそれぞれの「好き」を表現でき、個性や特性を活(い)かせる社会になることを願う。
(畑中ひらり、株式会社FROGS取締役)



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