<南風>未来のスーパースターに期待


社会
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 沖縄で生まれた平成の歌姫「安室奈美恵」さんが、先日、宜野湾市内で県内外のファンを集め最後のコンサートを行った。

 私は北谷町の自宅の窓から、コンサート会場を見詰め、30代の仕事も子育ても真っ最中の頃を思い出し、男ながらに心に響く歌詞でどれだけ元気をもらったことか。ウチナーンチュに限らず、日本中、世界中の人が見守る中、安室さんは最後のステージを大盛況で幕を閉じた。10代で夢を実現するために大都会へ飛び込み、成功をつかんで行く姿は沖縄の若者たちへ元気と勇気と希望、そして自信を与えてくれました。

 彼女の生きざま、それは、人々の心の中で、永遠と輝き続けることでしょう。

 今や、プロ野球でも、山川穂高、多和田真三郎、東浜巨、嘉弥真新也、大城卓三の各選手。ゴルフ界では、宮里聖志、優作、新垣比菜、芸能界では新垣結衣、山田優、真栄平仁、BEGIN、きいやま商店と、挙げれば切りがありません。

 平成から次世代へ大スターになる可能性を秘めた人たちはいくらでもいます。

 先日、学童野球の集まりに、呼んでもらいました。

 全国大会で準優勝を勝ち取った監督の激励会でした。それは本当に素晴らしい会でした。しかし、その会にはもう一つのサプライズがありました。ソフトバンクホークスジュニアチームの選考会に、一人の浦添の小学生がチャレンジし、みごと最終試験に合格し、夢である、ホークスジュニアのメンバーに、沖縄から初めて選ばれたと。しかもあこがれの今宮健太選手の背番号「2」をもらったと。

 この子の人生は、この日から変わることでしょう。それを素直に応援する家族、周りのサポート、それがあってこそ、この夢は実現し得るのだと思います。無限の可能性を秘めた未来のスーパースターの登場を、楽しみにしたいものです。
(砂川正美、夢サポーター)