<南風>新たな出逢い


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 先週は、全く環境の違う会場での講演会をやらせていただきました。

 1カ所目は離島です。島はバス、タクシー、信号、コンビニもありません。代わりに紺碧(こんぺき)の空、美しく輝く七色の海。夜には今にも降ってきそうな満天の星、そんな自然界の代表阿嘉島でした。会場には島内から20人ほど来てくださいました。どの瞳も真剣で私の集中力も高まりました。講演後は島の人たちの美しい料理とお酒でもてなしを受けまさに地上の楽園を堪能させていただきました。

 2カ所目は、南城市の玉城小学校でした。ここでは、全校生徒、父母の参加で500人と先日とは数では何十倍も違いますが、子どもたちからは「夢を持つためにはどうすればいい」「夢はたくさんあってもいいですか」などと、保護者からは「今からでも遅くないですか」との質問に一緒に考え、答えを導いていきました。

 3カ所目は、愛知県の知多青年会議所主催の会です。会場では早い時間から担当の係が大勢協力し、会を運営していただきました。最後には理事長を交じえフリートークも行われました。知多と言えばウイスキーですねと言ったからでしょうか、懇親会には知多ウイスキーがしっかり準備されておりました(笑)。

 どの会場でも一期一会で臨んでおります。毎回の事ながら、ご縁の素晴らしさに改めて感謝させられた1週間でした。

 今、世の中はSNSが中心の生活になり、人とのコミュニケーションに欠け、こんな事が苦手になってきた今のこの時代、だからこそ人間の基本であるあいさつ、感謝の心、それらを堂々と面と向かって伝えきれる力をつけることが大切なのではないかと思います。

 これからも「ご縁」という飛行機に乗って、「新しい出逢(あ)いが待っている会場まで」どこまでも飛んで行きます。
(砂川正美、夢サポーター)